いつの時代も必要とされ、進化していく溶接技術

職場インタビュー

株式会社IHI

1853年創業。2007年に社名を石川島播磨重工業(株)から(株)IHIに変更。「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4分野で事業を展開している。
 ※(株)IHIのHPはこちらから

資源・エネルギー・環境事業領域 原子力SBU
横浜工場 生産技術グループ
主査

長谷川 直輝さん

幅広い年齢層が在籍し、資格取得で学んだ知識をブラッシュアップ

原子力機器・配管、産業機器の製作に関わる30~60代の溶接職班長や溶接エンジニアが、溶接管理技術者として在籍しています。材質も形状も様々な製品を取り扱うので幅広い溶接知識が要求される環境ですが、工場には学生から溶接を勉強していた人はほとんどいません。資格取得で学んだ知識を実践的にブラッシュアップして頑張っている人が多いと思います。

ルールと現場、溶接管理技術者にはどちらも重要

我々が扱う製品は高い溶接品質が要求されることはもちろんですが、品質保証上、規格や仕様に基づいた溶接施工法や溶接士資格を取得し、定められた要領書に基づいて製作することが重要です。従って、溶接管理技術者には、そのプロセス管理を行う上でのルールの教育を実施しています。一方、ルールも大事ですが、それが現場の実情に合っているのかを確認し、必要に応じて変えていくことも重要なので、現物を目で見て、実際に溶接している溶接士と話をするように指導しています。

想像力、実行力、コミュニケーション力が要求される

注意深さと想像力、コミュニケーション力が求められる職種だと思います。溶接は溶接完了後の良否が見た目だけではわからない特殊工程なので、しっかりと事前の準備や確認が重要です。また、溶接できるのか、溶接したらどうなるかと想像し、設計や生産管理、製造、品質管理等の様々な関係者と相談、調整し、計画して実行していくことが重要です。

溶接はなくてはならない技術

溶接は金属を接合していく上でなくてはならない技術です。これからも人類が発展していく上で、これまでにないものが生み出されていくかもしれませんが、そこに溶接が必要とされ、溶接技術も進化していくと思います。一方、今の溶接現象も解明されていないこともあるので、奥深い分野だと思います。

やりがいがある溶接管理技術者、楽しんで挑戦してほしい

「管理」と「技術」、両方の知識と経験が求められる重要な役割です。溶接管理技術者となるための勉強をすると、今までなんとなくやっていたことの意味が分かったり、新たな気付きがあったりと面白いものです。溶接は幅広い分野に関わっているので、勉強するとその知識が無駄になることはないと思います。材料も溶接技術も進化し続けているため、勉強しなければならないことも増えていく一方で大変ですが、その分やりがいはあると思うので、楽しんで挑戦してほしいです。

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