「成熟」の先へ。溶接は今、最も難しく面白い
職場インタビュー

1928年創業。2019年、日揮ホールディングス(株)への移行に伴い、日揮グローバル(株)創立。グループの海外における各種プラント・施設のEPC(設計・調達・建設)事業などを展開している。
※日揮グローバル(株)のHPはこちらから

トランジションエナジープロジェクト本部
品質管理部
プロジェクトQCマネージャー
若山 慎さん
御社で活躍されている溶接管理技術者について教えてください
顧客が当社に寄せる品質面での信頼を左右し得る、重要な役割を担う
当社の溶接管理技術者は、設計・調達・建設・検査の各フェーズを通して、一気通貫でリードします。そのため、溶接冶金や施工管理の知識に加え、コミュニケーション力・判断力・交渉力が重要であり、社内外のステークホルダーを巻き込みながら最適解を形にしていくことができる人材が活躍しています。

溶接管理技術者育成のために取り組んでいることがあれば教えてください
資格支援から現場の知見共有まで。個人と組織が共に高め合う技術力・判断力
日本溶接協会や日本非破壊検査協会などの当社部門の推奨資格取得を支援するとともに、溶接施工要領書等のレビューを通じて、実務に根差した専門性の向上を図っています。また、多くの社員が集まる建設現場は、日々の判断や工夫を相互に共有できる学びの場でもあります。そこで得た知見を整理し、次のプロジェクトへ確実につなげています。さらに部門内で識者と議論しながら根拠を整理し、解決策を提示するプロセスを通じて、個人と組織の双方で技術力・判断力を継続的に高めています。
溶接管理技術者に向いているのはどんな人だと思いますか
規格と現場の間に立ち、論理的な合意形成ができる人
絡み合う複雑な事象を整理し、関係者にわかりやすく展開できる人だと考えています。規格・顧客要求を読み解き、現場にそのまま押し付けるのではなく、手順と確認ポイントに落とし込んで実行可能な形にする。また、対立構造を作らずに落としどころを見いだして合意形成を進められる人が適任だと思います。

溶接という仕事の今後の可能性について教えてください
溶接の未来を拓く、再現性の管理技術
溶接は成熟技術に見えますが、今後も難易度と重要性が増す領域だと考えています。低温域・厚肉・高合金・異材接合といった厳しい溶接が増えるほど、溶接管理の価値は高まります。現場の技能だけで品質を担保するのではなく、それらを横断的に統合し、再現性のある形で品質を作り込む管理技術が、ますます重要になると考えています。

溶接管理技術者を志す人へメッセージをお願いします
「形に残る」やりがいと、世界へ広がる自分の可能性
溶接管理は、成果が構造物として『形に残る』仕事です。トラブルを未然に防ぎ、製造建設現場と顧客の信頼を積み重ねることが、プロジェクト全体の成功に直結します。グローバル化が進む近年、世界中の多様なメンバーと協働しながら、国際規格や高難度材料にも向き合います。だからこそ、若手でも大きな裁量と成長機会があります。「技術で現場を守りたい」「世界レベルの品質を作りたい」「ものづくりの根幹を支えたい」そんな想いがある方には、非常にやりがいがあると思います。
インタビュー
Welding World

