2024国際ウエルディングショー(大阪)に行ってきました!-後編-
はじめに
4月24日(水)~27日(土)まで、大阪にて4日間開催された国際ウエルディングショー。
前編では、1号館の「高校生VR・AR溶接王!」(全国高校生シミュレーション溶接大会)見学についてお届けしました。後編は、その他のイベント等の様子をお届けします!
世界一受けたい溶接授業
次に向かったのは、4号館で開催される「関西6大学の世界一受けたい溶接授業」。どの会場も人であふれています。その間を通り抜け、目的のブースに着きました。
こちらは、学生や溶接に馴染みがない参加者にも親しみやすい溶接分野の講義を行うイベントです。
授業開始時間が近づくと、ブースに人が集まってきます。学生がメインですが、プログラムを手にした一般の人もいます。席がほぼ満席になり、講師とファシリテータ(進行役)の2人1組でいよいよ授業開始です。
講義中、机の上にあるQRコードからスマートフォンを使って自由に質問でき、ファシリテータが読み上げてくれます。これなら質問しやすいですね。
各日2授業、3日間で計6授業行われ、溶接が身近に感じられた楽しく有意義な時間でした。
他の会場でも、いろいろなイベントを開催
他のブースでは、「ワークショップ 溶接DIY」(4号館)での溶接体験や、「溶接・接合おもしろ館」(5号館)で溶接関連トークショー、はんだ付けによるステンドグラスの製作体験等のイベントが開催され、多くの人で賑わっていました。
今、注目のAM技術とは?
1号館にある「AM World」にきました。
AM?聞き慣れない言葉ですが、Additive Manufacturing(アディティブ・マニュファクチャリング/付加製造)の略で、3Dプリンターで金属などの材料を積層し立体を造形する方法のことです。
近年、金属AM技術は造形精度・速度が著しく向上し、欧米を中心に製造現場への導入が進んでいますが、日本ではまだ導入事例が少ない状況です。
そこで日本のAM技術発展の加速を目的に今回のイベントが企画され、最新の技術展示と専門家による講演が4日間にわたり開催されました。
海外からの講演や技術紹介もあり、多くの関心を集めました。
【参考】日本溶接協会 AM関連
・金属を溶かして積み上げると??(溶接lab 溶接界の今 進化する溶接より)
・AM部会(AMに関する情報共有や最新情報収集、産学共同研究を行う部会)
当協会も出展しました!
日本溶接協会のブースは5号館にありました。
協会の活動や資格認証・認定制度等についてモニターで紹介、また全国溶接技術競技会の紹介や歴代最優秀者の一覧をパネル展示しています。
溶接マイスター(名人)の作品や検定試験の試験片合格サンプルを真剣に見る人。溶接コミックを手にとる人。熱心に溶接について質問する人もいて、活気にあふれていました。
「2024国際ウエルディングショー」は、多くの業界関係者の他、高校生などの学生も来場し、盛況のうちに終了しました。
次回は、2026年東京にて開催予定です。