「溶接×Café」と「#ネジマル」

メタルフラワーとネジマル

夏の陽射しが照り付ける8月のある日、それに負けないぐらいの熱いイベントが、東京都豊島区要町にある11-1studioで開催されました。
こちらは、宮本溶接塾の溶接ワークショップ「溶接×Café」とハタノ製作所の「ねじのどうぶつ#ネジマル」のコラボイベント。
六角ナットを溶接する「メタルフラワー作り」のワークショップ、そして熟練の溶接工によってひとつひとつ手作業で作られる「#ネジマル」の実演販売という充実した内容となっています。
訪問時、会場はすでに多くの人で賑わっていました。

メタルフラワー作りに挑戦!

お母さんと訪れているお姉ちゃん(小学1年生)と弟くん(幼稚園年長)を発見。まだ小さいながらもメタルフラワー作りに興味があるようです。
スタッフが用意した上着、手袋に溶接用保護面をつけ、チャレンジします。
お姉ちゃんはスタッフにサポートしてもらいながらも積極的に溶接し、見事に完成。
続く弟くん。はじめは怖くて尻込みしていましたが、お母さんとお姉ちゃんの声援を受け、やっとイスに座ります。
スタッフと一緒に少しずつ溶接し、完成させると満足気にメタルフラワーを持って、ネジマルのコーナーへ走っていきました。

会場近くに住む若い男女2人が、インスタグラムでイベントを知って、訪れていました。
今年社会人になったという男性。大学時代に建築を専攻しており、溶接体験希望のようです。
事前説明を受けた後、うれしそうに準備をしていざ体験!
終了後、はやる気持ちを抑えられず、焦って溶接してしまい、あまりうまくできなかったと悔しそうでしたが、また機会があったら挑戦したいと話してくれました。
続いて挑戦した女性は、初めての溶接はイメージしていたほど怖い感じはしなかった。楽しかったですとニッコリ。
自分より上手にできたと、隣で男性が感心していました。

ネジマルのコーナーでは

「ねじ」と「動物(アニマル)」を組み合わせた造語「ネジマル」。
親子を前に、制作実演をしています。
小さなねじに溶接で細かいパーツを付けていくと動物の形になっていき、イヌが誕生しました。
手作業で作られているため、足の長さや溶接の焼き色が1点ずつ違うのも、ネジマルの魅力です。
会場の一角には、他にネコやアルパカ、メモを挟めるワニなど多くの動物が勢揃い。子供達や若い女性が見つめたり、手にとったりと大人気でした。

溶接の魅力を発信

主催の宮本溶接塾は、Creative Works代表取締役の宮本卓さんが塾長を務める溶接専門の学び舎です。
今回、ネジマル生みの親 ハタノ製作所代表の波田野哲二さんと意気投合し、イベント開催となりました。
会場には終日、親子連れや様々な年代の男女が訪れ、盛況のうちに終了。

それぞれ、ものづくりの喜びと溶接の魅力を広く伝えるため、今後も溶接人材の育成をはじめ、いろいろな活動をしていきたいと力強く話してくれました。

【保有資格】
  宮本卓さん
   ・日本溶接協会 溶接技能者資格
     半自動(SN-2F)、ティグ(TN-F、TN-P)、チタン(RT-F)
   ・軽金属溶接協会 溶接技能者資格
     アルミニウム(TN-1F)
  波田野哲二さん
   ・日本溶接協会 溶接技能者資格
     ティグ(TN-F)

メタルフラワー作りの説明をする宮本さん(右手)
ネジマル生みの親 波田野さん(中央)

宮本溶接塾
  https://weldingschool.jp/

ハタノ製作所
  https://hatanoworks.com/