鉄と火花、私のカタチ ~青木野枝さんとつくる美術ゼミ~
夏の日差しが照り付ける8月の週末、練馬区立美術館にて、10代を対象としたイベント「中高生の美術ゼミ」が開催されました。
今回のテーマは「いま、手を使って鉄で彫刻をつくるということ」。
講師を務めたのは、彫刻家の青木野枝さんです。
※青木野枝さんの過去レポートはこちら
[ 鉄に魅入られて ~彫刻家 青木野枝さんを訪ねて~(2025.1.31) ]
「この世にないモノ」をカタチに:溶断・溶接への挑戦
参加者は中学生6名、高校生4名の合計10名。事前に青木さんから出された宿題は、「いままでにこの世にはなかったモノを考えて、出現させよう」というものです。
まずは真っ新な鉄板に向かい、それぞれの頭の中にあるイメージ画を描き起こすことからスタート。
下描きができたら場所を移動し、いよいよ溶断と溶接の作業へ移ります。


青木さんやスタッフの説明に真剣に耳を傾け、いよいよ制作がスタートします。
はじめは間近で飛び散る火花に驚いていた生徒たちでしたが、手を動かすうちに表情は真剣そのものへ。
気付けば作業場は、ものづくりの熱気と活気に包まれていました。




色付けと発表会:それぞれの「見たことのないモノ」が形に
溶断・溶接を無事に終え、創作室に戻ってきた生徒たち。
「少し怖かったけれど楽しかった」「暑かった!」と汗を拭いながらも、自分たちの手で作り上げた作品を前に満足そうな表情を浮かべていました。
最後に自分だけの色彩を加え、ついに作品が完成します。
それぞれの作品を大きなテーブルに持ち寄り、発表会を実施しました。
「どんなイメージで作ったのか」「どんなところにこだわったのか」を一人ひとりが発表し、生徒同士でコメントを交わします。
青木さんからも「みんなの発想力に驚いた」と温かい言葉が贈られました。




おわりに
最後に、講師の青木野枝さんから参加した中高生に向けてメッセージをいただきました。
「3時間という短時間で、初めての溶断・溶接をよくやり遂げました。みなさん本当に素晴らしい出来栄えです。まずは『つくること』が一番大切。これからもたくさんのことに挑戦していってほしいです」
熱気あふれるこの場所での経験は、未来のアーティストたちの心に深く刻まれた一日となったようです。

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